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6月1日(金)〜24日(日)
ポーレ・サヴィアーノ Paule Saviano
Striptease Burlesque ストリプティーズ・バーレスク
写真

ニューヨークの気鋭の写真家、ポーレ・サヴィアーノが描くバーレスクの女たち

東京写真月間2007 参加|

 

バーレスクの世界をもっと楽しむ!
バーレスク・ダンサー Cherry Typhoon
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ポーレ・サヴィアーノ開催中の展覧会
2011年2月7日〜24日
FROM ABOVE:DRESDEN/TOKYO


Photo by Shinsuke Kotani

 

 

 

 

ポーレ・サヴィアーノは、ニューヨークを拠点に活動を展開する写真家です。ファッションやジャーナリズム、音楽と幅広い分野の写真を手がける彼は、とりわけ人物ポートレイトでの評価が高く、レディオヘッド、スマッシング・パンプキンズ、マリリンマンソンといったトップミュージシャンたちを撮影、アメリカ国内外の雑誌で写真作品を発表してきました。
 ミュージシャンのツアーに同行し、旅を続けてきた彼は2003年に自身の故郷でもあるニューヨークで、ある被写体に出会いました。それが、今回の展覧会のデーマである「バーレスク」です。
 バーレスクは、ヨーロッパから移民が押し寄せた19世紀末にアメリカで誕生した大衆向けのパフォーマンスです。女性たちがストリップを交えながら、コミカルに、そして風刺たっぷりに演じるショーは、異なる文化を持った民族が集まるアメリカで、ことばを超えたエンターテイメントとして一世を風靡しました。
 サヴィアーノは、今もスタイルを変えながらも、ニューヨークの片隅のバーで繰り広げられるバーレスクを体験し、パフォーマーたちのポートレイトを撮り始めました。
「バーレスクに出会って、私が撮影したいと思ったのは、スポットライトを浴びている彼女たちではなかった。ストリップや裸には興味がなかったんだ。ステージの上で現れる彼女たちの個性、そして風刺性こそが、私の心をつかんだ」
 サヴィアーノは、綿密に撮影場所と設定を選びながら、その場面にパフォーマーの女性たちを登場させることで、彼女たちがパフォーマーとして持つ個性と風刺性を浮き彫りにし、ポートレイト写真として完結させていきました。
「彼女たちの多くは昼間は別の仕事をしている。地下鉄で通勤している女性が、ニューヨークの騒がしい群衆の前で腰をふりながら踊る。私がポートレイトで表現したいのは彼女たちの『仮面』なのです。彼女たちの個性が、ニューヨークの街角の昼と夜に現れたかのような写真が撮りたかった」
 ポーレ・サヴィアーノにとって日本での初めての展覧会となる今回の展覧会『Striptease Burlesque( ストリプティーズ・バーレスク )』では、新作を含む約20点のポートレイト作品を展示するとともに、会場では彼女たちにインタビューした音声を紹介します。気鋭の写真家、ボーレ・サヴィアーノが描くバーレスクの女たち。ニューヨークのアンダーグラウンド・シーンを彩る彼女たちの世界への扉が開かれます。

 


 

ボーレ・サヴィアーノ Paule Saviano プロフィール

ニューヨーク出身。12歳よりスナップ写真を撮り始める。アメリカン大学卒業。専攻は視覚メディア学と政治学。大学卒業後、カメラマンとしての活動を開始し、その作品は世界中の雑誌で発表される。とりわけ音楽関係の写真への評価は高く、マリリンマンソン、レディオヘッド、スマッシング・パンプキンズ、フランツ・フェルディナンドなどトップミュージシャンの写真を手がける。ニューヨークやロンドンのギャラリーでも作品を発表。

 


ストリップティーズ・バーレスク

「彼女たちの多くは昼間、別の仕事をしている」
ポーレ・サヴィアーノ

 ニューヨークのバーレスク・シーンに私が最初に出会ったのは2003年のことだった。バーレスク・ショーは、ダウンタウンの小さなバーの奥にある部屋で行われていた。5ドルを払い、75人の観客たちと怪しげな酒場の雰囲気を醸し出している部屋に押し込まれ、ダーティ・マティーニやジュリー・アトラス・ムズ、リトル・ブルックリン、そしてアンバー・レイがボロボロの板張りの舞台で演じるストリップティーズを観た。ストリップティーズは、極めて凝った官能的なダンスから、顔の目の前で腰を振り回すストリップまで、さまざまだった。

 粗末な板張りの舞台はまだ存在しているが、当時このバーレクス・ショーに出演していたパフォーマーたちの多くは、ほんの短い間に急激に成長した。そして、このパフォーマンスはバーの奥にある舞台から、街全体へと溢れて出していったのである。世界中からパフォーマーたちがニューヨークにやって来るようになった。ベルベットのカーテンに包まれた大きなステージ、もしくはバーの奥に作られた仮設のステージで観られることを望んで。

 バーレスクのパフォーマーたちを撮影するうえでの私の興味、それはスポットライトを浴びたストリップティーズではなかった。別に、ヌードに惹かれたわけではない。興味をかき立てられたのは、パフォーマーひとりひとりがステージの上で見せる個性と風刺性だった。彼女たちの多くは昼間、別の仕事をしている。込み合った地下鉄に乗って通勤している彼女たちが、ニューヨークの騒がしい観衆の前で乳首を隠すタッセルをクルクルと回すのだ。彼女たちのポートレイトを撮影するうえで私が目指すもの、それはそれぞれのパフォーマーたちが被る仮面を明らかにすることにある。ステージや観客たちから離れた彼女たちが見せる親密なまなざしを手に入れたかった。彼女たちの個性がニューヨークの昼に、夜に、現れたかのような写真を撮りたかったのである。

 

 

 

情報掲載:Numero TOKYO|アサヒカメラ| 東京メトロガイド|読売新聞|朝日新聞|Tokyo Weekender

 

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ギャラリー・エフ&字坊プロデュース
ポーレ・サヴィアーノ写真展 in 上海

12月9日(日)〜16日(日)
会場|春天画廊 Spring Gallery