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7月6日(金)〜16日(月/祝)
ヨーゼフ・ベルンハルト Josef Bernhardt
House of Birds
インスタレーション

後援|オーストリア大使館/文化フォーラム

 

 オーストリア人アーティスト、ヨーゼフ・ベルンハルトは、主に鳥をモチーフとして生と死の境界線を問う現代美術作品を発表している。生態を記録したものから、多重露光を用いて自身と動物の一部とを同化させたポートレート作品、東京の街角で死んだカラスの死骸を連れて京都の寺を目指す弔い旅を記録した作品、鳥の巣箱の設置パフォーマンス、そして死骸からの拓本によるインスタレーションなどがある。
 「都市の自然」として突きつけられる鳥たちの姿は、いかに人間と動物との生死が無関係であるかを提示する。ベルンハルトの作品は、その光景から私たちが読み取り、また無意識に隠そうとしているものが何なのかを問いかける。
 「House of Birds」は、ハンガリー南東部のチョングラードで廃墟となった元軍事施設に展開したインスタレーション作品である(2001年)。2007年7月、シリーズとしては3作目となる「House of Birds」の舞台となるのは、浅草に江戸時代から建つ土蔵を再生したアートスペース、ギャラリー・エフ。木造土蔵作りの静謐な空間を鳥たちの楽園に見立ててインスタレーションを展開する。

情報掲載誌:ぴあ展覧会ピックアップ、トピックス|art-icle

ヨーゼフ・ベルンハルトの「シンダトリ」をめぐって
TEXT: 大越久子


 

ヨーゼフ・ベルンハルト Josef Bernhardt プロフィール

1960年 オーストリア東部ブルゲンランド州アイゼンシュタットに生まれる。
1993年よりアーティストによる組織やシンポジウムなどを主宰。
展覧会(抜粋)
1998年 『FREE SPACE 9』初来日、ギャラリー岡部(銀座)にてグループ展
2001年 『Other Endings』牧神画廊(銀座)
2003年 『Other States』在日オーストリア大使館文化フォーラム(元麻布)
2005年 『Waiting for Dead Birds』ゴールデン街アートウェーブ(新宿)参加
2006年 『Of Paradise』星と自然のミュージアム(大阪)『It is Omnipresent...』ニーム・ビエンナーレ(フランス)
2007年 『Vogelabwehr』クンストハレ・ウィーン・カールスプラッツ(オーストリア)/『Fear of Dead Birds』クリムト・ヴィラ(オーストリア)/ソンバトヘイ美術館(ハンガリー)

その他ヨーロッパ各地、インド、ニューヨークなどでプロジェクト、展覧会多数。