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キャラクターグッズの制作も楽しかったでしょうね。キャラクターたちを再びフィルムから取り出し、もう一つのインスタレーションを創り出すわけですから。これは、観客が作品に触れて抱きしめることができるようにするための手段の一つですか?


そうです。ですが、ハリウッドスタイルの商業映画の演出を創り出したかったから、というのもあります。だからフィルムだけではなく、おもちゃやポスターや、そう、巨大な主人公も。そうですね、これらを創ることはとっても楽しいです。アーティストは作品制作において頭でたくさん考えて、時に創ることの楽しみを忘れてしまうんです。

 

 

巨大なゲイの栗鼠としっぽのない猫のぬいぐるみはすばらしいですね。なんでこんなに大きくしちゃったのですか?


ありがとう。観客のみなさんを、小人にしちゃいたかったんです。付き合い始める巨大なゲイの栗鼠としっぽのない猫は、どうしたって無視できません。真っ向からあなたに向かっていて、でもなお私自身のスタイルでもあります。そしてフィルムのテーマの届け方と、とてもよく合っています。主人公に寄り添いたい気持ちになるのです。

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