2009年3〜4月 東京展の感想ノートに寄せられたコメント

 

•  大変な苦労をした方達なのにとても素敵な顔をしています。それに表情もとても豊かです。

•  写真は、私の父を思いおこさせました。彼は、戦争に行き、帰国してからカメラに没頭した。カメラで写真を撮ることだけが彼を癒すことができた。それから母も東京の大空襲の前に一家で神奈川に逃げました。今でもその時の話をしてくれます。亡き父に戦争のことを聞いても何もそれについては語らなかった。ただ写真を撮り続けただけ。今日すばらしい Exhibition を開いて下さりありがとう。私は今の日本の子供にこの写真を見せたいと心より思いました。 Thank you very much.

•  戦争はくり返してはいけません。被害者の方々は一番何を伝えたいのかを考えさせられました。こんなに良い笑顔をしている方々を見ていると様々な事を感じました。戦争のデメリットはとてつもなく大きく絶対にくり返すような事が起きないように私たちは深く考えるべきです。しかし、この戦争がなかったら今の平和な日本はないと思います。

•  私の父も広島で被爆しました。私も被爆二世です。戦争が二度と起こらないことを祈ります。作者本人が写真を撮っているのに会い感激しました。がんばってほしいです。(甲府の方)

•  継承(広島の方)

•  広島で生まれ育った。祖父母は 4 人とも被爆者です。このあいだ東京で知人に「被爆三世」と言われた。何気ない一言だけど、びっくりした。広島では皆、被爆二世、三世だし、誰もそんなこと言わない。そんなくくりがあるのかと…。びっくり。それ以来私は何なのかちょっと考える。今も考え中。ポーレさん、広島に来てみて下さい。いいところです。

•  ここに「居る」証言者の皆さんの、目の力、やさしさを感じました。また、それが物語る、あの戦争から今日までの日々も…。戦争について私たちの世代( 30 代ですが…)が向き合い、感じ、様々な形で未来に手渡していきたいと思います。素敵な写真を撮って下さり、また撮影された方々も、私たちにリアルな物語を伝えて下さり、感謝します。また訪れたいと思います。

•  ポーレさんへ。とても美しく力強い写真で、それぞれの方の凛とした内面が伝わってきました。背景にある歴史の重さを考えると、このような表現手段はとても考えられた、素晴らしいものだと、素人ながらに思います。何より、このテーマを選んでくれたことに感謝します。

•  それぞれの方の見つめる視線の先にあるものを想いました。澄みきった青空でありますように。

•  アメリカの若い人が関心を持ってくれているのを感じました。ありがとう。

•  偶然来て、ご本人ともお話しできるとは思いませんでした。アメリカの人がこうやって優しさのある写真を撮っていることに感動しました。

•  素晴らしい群像を拝見して、学生時代から辛うじて続けている原水爆禁止運動を改めて思い直す機会を頂きました。感謝。

•  昨年春、親しくしていた友人(長崎で被爆)が亡くなりました。とても親しくしていたので、彼女を通して核というものについて、ここ1年考えています。また、おじが数人、シベリアに拘留されたことを最近知りました。戦争が身近にあることを、そして本人たちの心の傷を考えると、二度と起きて欲しくないです。

•  写真に映る人々は優しく微笑されている方が多い。その裏に、どれほどの苦労と悲しみがあるのかと思うと胸が痛くなり、苦しくなる。自分が今生活している地名が、説明文のあちらこちらにあり、私が生きている土地にはどのような歴史があるのかと深く考えさせてくれるきっかけとなった。写真は自分が知らない誰かに一方的に見られることを、覚悟しないといけない行為だ。一方的に見られることを覚悟して、この人たちは伝えたいことがあったのだろう。その思いを、少しでも、多く受け止めることが私にできただろうか? もっと知りたいと、今、とても強く思う。

•  日本人でありながら、戦争のこと、その時生きていた人たちのことを何も知らなかった。写真とコメントを読んで、生きていることが幸せだと思った。死んだおじいちゃんがしてくれた戦争のこと、思い出した。

•  再び戦争が起こりませんように!

•  戦争は悲劇である 平和を祈る

•  91 歳になる母がいつも語ってくれている東京のこと、たくさんの方達の体験と共に、身にせまってきます。ありがとう。

•  心深くうけとめていきたいと思います。戦後の日本を生きる者として。

•  被写体の方々のお顔が優しい顔だと思いました。

•  感激致しました。私も戦中派ですが( 69 歳)この様な催しは後に続く者に受け継がせなければならないと思います。頑張って下さい。応援いたして居ります。

•  私は戦争を知りません。しかし両親は戦争体験者です。両親はほとんど戦時中のことを話しませんし、今まで私自身もあえて聴こうとは思いませんでした。今日被災者の方々の写真を見て、戦争を知らない私達が伝えつづけることをしないと、再び同じあやまちをくりかえしてしまうと感じました。まずは両親から話を聞こうと思います。ありがとうございました。写真の方の目がとてもキレイなことにおどろきました。

•  日常の表情の奥に人各々の歴史を改めて感じました。

•  深みのある写真になっています。

•  人間の尊厳を保つための、日常生活の大切さ、改めて感じました。

•  たくさんの人々の想い、戦争というものの愚かさ、悲惨さ、この場所で行う意味のある写真展だと思いました。ありがとうございました。

•  大切な物と心を守ってこれからも進み続けて下さい。

•  記憶を記録に、そして未来への継承を。サヴィアーノさんのお仕事に敬意を表します。

•  ポーレさん、記録を残して下さってありがとう存じます。

•  豊村さんは私も撮影したことがありますが、美しい写真を拝見できて勉強になりました。心にしみ入るような作品ばかりでした。

•  写真にうつっている人たちのシワの一本一本にこれまで体験した苦労や歴史があるのかなと思いました。この方たちの大変だった時代があって今の幸せな私たちがあるんだと思います。よい写真を見て勉強になりました。

•  ポーレさん、今回は大変お世話様になりました。有難う御座居ます。(被災者の方)

•  拝見いたしました。私も昨年はじめて広島に行ったので、写真から感じること多くありました。

•  戦争を経験した方の記憶が伝わってきました。たくさんの方が、これから、ずっと共有すべきと思います。

•  父はずっと東京大空襲の語り部をして小学校でお話ししていました。その父も亡くなって今年で七回忌です。父の思い出ありがとうございました。

•  ポーレさんどうもありがとう。また日本で写真展をやる時は見にきます。これからも楽しみにしています。

•  生きることの重み、大切さをあらためて考える良い機会になりました。ありがとうございました。

•  皆さんの目線の先にあったもの、目の奥に残っているものを少しですが感じられたように思います。母は広島で原子野を歩いたと言っていました。平和をつくらねば…その思いを強くしました。(長崎から)

•  適切な反応か分かりませんが、彼/彼女たちの表情に励まされます。平和を。

•  日常の風景に突然降ってきた原爆。決して特別な人たちではなく、誰が同じ目に遭ってもおかしくなかったこと。皆さんすれちがってもそんな目に遭ったとはわからないようなおだやかな顔。逆に背負っているものの重さを感じました。どんな形でも、この事実を後世に伝えていかなければと思います。

•  光がやわらかく、天国にいる戦死者の方たちも同時に映りこんでいるようないい写真でした。どんなに怖かったろうか、と思うと涙が出てきます。私たちが伝えて平和をつくっていかねば。 Thank you.

•  平和の大切さを子どもたちに伝えたいと思いました。また、人間は強い…と勇気をいただきました。ありがとうございました。

•  先輩方の強さに感動しました。私も頑張って行こうと思います。ステキな写真をありがとうございました。

•  二度と悲惨な戦争を起こさない、また起こされないよう、平和の実践が次世代の使命だと思います。

•  写真に映った方々の平静な表情の下にある沈鬱な悲しみと、遠くを見る目に心を打たれました。戦争の残虐さを憎みます。

•  一生懸命に生きていこう。そう思いました。ありがとうございました。

•  こういう伝える人がだんだんいなくなるのはコワイ事だと思う。

•  私の父は日本の敵国として戦いました。今、私の息子は東京に住んでいます。時代は変わっても、歴史が繰り返すのを許してはいけない。(英国人の方/訳)

•  すごいところでよく残ったと思う。

•  皆さんの目がしっかりと生きていることに驚きました。特に室園久信氏の表情は超然としたものを感じさせます。当時の方々の気持ちになりきることは現代人には無理でしょう。しかし、戦争の事実と、このように強く生きている方々がいることを知る責任があるのだと痛感しています。

•  胸がいっぱいになりました。パワーを感じました。おだやかな表情の中に強さを感じました。

•  今の平和のありがたさが心にしみます。子や孫達の世代も平和な世でありますよう祈ります。(長崎の方)

•  長崎のヒバクシャの思いを伝えていただく機会を感謝いたします。(長崎の方)

•  東京版新聞記事(朝日)で知りました。アメリカの写真家が、この様なテーマで展示会を行ったことがまた意義がありますね。改めて戦後を生き抜いてこられた方々の人生を考えさせられます。

•  今日も生きていること、そしてここにいることに感謝します。

•  どんなことがあっても人は笑顔を忘れないのだと感じました。ここに来れたのも何かの縁ですね。この歴史を次につないでいきたいと思います。ポーレさんありがとう。

•  東京大空襲を体験したひとりとして、胸のしめつけられる思いです。生涯忘れられぬものです。当時の住所、東上野。

•  朝日新聞で見て、今日写真を見て、「戦争は悪」とつくづく思います。( 84 歳の方/当時の住所は小石川区、牛込区)

•  彼らの声を聞かせ、彼らの顔を見せてくれてありがとう。決して忘れ去られてはならない話を彼らが語る手助けをしてくれてありがとう。(日本在住のアメリカ人の方/訳)

•  多くの方たちも書いているように、あなたの肖像写真の被写体が持つ威厳と勇気を讃え、感謝します。あなたがギャラリー・エフでの展示を選んだことにも感謝します。私たちみんなに守られ支えられるべき宝であるこの場所で。(日本在住のアメリカ人の方/訳)

•  初めてギャラリー・エフに来ました。浅草の賑やかな街にこんな素晴らしいギャラリーがあることに増々浅草が好きになりました。私も戦争体験者のひとりです。浅草は父のふるさとでもあり、今日の展示をみて感動しました。

•  今日ギャラリー・エフの展覧会にきました。長崎、東京の被災者たちに刻まれた顔を見て、唯々感無量の涙で一杯です。被災者のひとりとして、 82 歳まで生き続けてこられた人生には、シワの数だけ深い思いがあります。このように、日本の被災者への暖かい友情を寄せてくださり、二度と戦争のない平和を求めるために若い人達に引き継いでいって下さい。この展示会を有意義に感銘します。どうもありがとうございました。

•  人間の強さに敬服しました。敢えて普通のポートレートとして撮り、ケガ etc の表面的な事よりももっと深いところにある精神を見せてくれた事、とても好ましく、又、素晴らしく思います。

•  平和の大切さを、あらためて心に。サヴィアーノさんのように、ひとりひとりが自分の表現方法でうったえていくことを、自分に対しても思います。

•  今日ここに、導かれるように、突然来ました。強く、強く、自分を生きている人々を前にして、心がふるえました。美しき人々だと思います。これからの毎日を、心から感謝して生きてゆきたいと思います。

•  傷痕の生々しさや視覚に直接的に訴えかける映像ではなく、辛い体験をしながら今まで生きてこられた方々の今の表情で静かに語られる戦争と平和についてのメッセージを、いろいろな思いで感じとりました。この方たちが、生きていて下さっていることの必然性を強く感じました。海外の写真家が日本の戦争の歴史に関心を持って下さったこと、戦争体験者の方々を素敵なポートレートとして残して下さったことに感動しました。この様な展示会を海外でも広く行って下さることを希望します。

•  大きな戦災に対し、深刻な被害にあったにもかかわらず、多くの人がその運命と闘って生きていることを知ることができました。自分も、目の前の運命とより正面から向き合うことを、忘れないようにしたいと思います。

•  言葉ではうまく言えないけれど、感覚がぐらつくような印象でした。とても長く、尊く、美しく、悲しく、 etc. たくさんの何かを感じました。

•  遠くを見すえるしっかりしたまなざし。その向こうに望み願うものは何か。伝わってくる思いがします。

•  上手く言葉には出来ませんが、決して忘れてはいけないものを感じました。そして、今日ここでサヴィアーノさんの写真に出会えたことに感謝しています。ありがとうございます。

•  私達日本人が忘れてはいけない事、知らなければいけない事が、ここにありました。写真の中に写っている、しわの深さが苦しみ、たえてきた深さだと思います。今の幸せ、健康、未来がある事に、感謝しつつ、今日のこの日にも感謝です!

•  大切に守られたお蔵の中に、忘れてはいけない歴史を見せていただき、私たちの心にひびくものがありました。いつの時代もこれからも戦争は絶対起こしてはいけない。平和を守るために少しでも前向きに、生きていきたいと感じました。今日は本当にありがとうございました。

•  もう二度と、こんな事が起きませぬように。

•  あの空襲の中を無事に生きてこられたこと、写真のそれぞれの方達のいきさつなどあらためて我が身の事思い出し、しみじみ今幸に生活出来てること感謝してゆきます。あらためて亡くなった友の冥福も祈って。

•  大変な時を過ごされた皆さんの顔が晴々しいのが印象深いです。

•  語りつぐことが大事だと思います。

•  戦争と今はつながっているということを忘れてはいけない。戦争の悲しさを伝えなくてはいけない。二度とくり返さないように。人間の生命の尊厳のためにと思いました。(京都の方)

•  私の身の周りではあまり聞く機会のない話でした。あってはいけないことだと頭では思いつつ、よくわからないところもあります。もっと自分から見聞きしていかなくては、と思いました。

•  大切な方々の姿を撮影して下さりありがとうございます。

•  池袋地域の空襲被災者の追悼会に関わっています。(城北大空襲 1945.4.13 深夜〜 14 未明)毎年 4 月 13 日の追悼会のために活動しながら日本各地で起きた戦争の被害の事実に向き合う様になりました。そして国外での戦争被害へも。とても良い取り組みをされていると思います。さまざまな戦争と平和への取り組みがこれまで払われた多くの惨禍から学び、これからの平和な社会への活動を大きく確かなものにして行く事につなげたいですね。

•  ありがとうございます。写真を見ていると声が聞こえてくるようです。いい写真展でした。ありがとうございました。

•  びっくりしました。

•  昭和 20 年3月3日、集団疎開地より向島に帰り(当時6年生)、9日からの空襲を受け、南へ逃げましたが火に囲まれ、戻ったところ、当時吾○町、奇しくも焼け残った一角に居り、命を全うしました。今日たまたま通りかかり、見せて頂きました。以後このような悲惨な事態の起こらぬよう…

•  戦争のむごさ、悲劇を知る世代は、日本ではすでに 60 代後半以上(兵役に出た者は 80 代)です。淡々とした、ささやかな「語り」でもいい。私たち、後に続く世代のために、今回のような展示は、大変、有意義だと思う。ポーレ・サヴィアーノさんに感謝します。

•  とても感動的な経験です。これらの過去と現在に恵みを…( NY 在住の方/訳)

•  家族のことを色々と考えてしまいました。

•  心に残る写真と、一人一人の生き様を拝見させて頂きました。ありがとうございました。

•  心に響きました。

•  ポーレさん、すばらしい写真展をありがとう。あなたの意図が多くの人に伝わりました。