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  3月14日(金)〜4月13日(日)
  福井利佐
  『KI RI GA』
  切り絵
  12:00-21:00 火曜休廊
  企画|phil co.,Ltd.
  オープニング・レセプション|3月13日(木)19:00-21:00
  ライブ演奏|OKI(アイヌ伝統弦楽器トンコリ)
  
  アートジェーン特集|福井利佐、その妖艶なる「切り画」の世界 >>
  福井利佐 ブログ(OCN artサイト artgene)>>
  PHIL|福井利佐 >>
PHIL|KI RI GA >>
  情報掲載:Pen|装苑|東京カレンダー|BARFOUT!|ぴあ|サンケイリビング|Numero Tokyo|GOETE
  Web Desining|モダンリビング |ART iT|JAPAN TIMES|読売新聞シティライフ 
  ウエブマガジン:Houynhm vol.76 P44
  対談:BRUTUS(3/1号)
  インタビュー:毎日放送「知っとこ!」(3/22)|PingMag|TOKYO FM 「Tapestry」(3/24)|NHK「おはよう日本」(4/6)|繊研仕事ラボ
  レビュー:ex-chamber museum 
  会場では作品集『KI RI GA』、DVD付き作品集『たらちね』、
  オリジナル KI RI GA 手ぬぐい、幽玄美 of 能 写真セットなどを販売しております。
  
     
    
      
         福井利佐は、多摩美術大学でグラフィックデザインを専攻していたときに自らの表現手段として、「切り絵」を選びました。卒業後、アーティストとしての活動を開始した彼女は、JACA日本ビジュアルアート展特別賞受賞(1999年)や企画展でのイラストレーター・田辺ヒロシとのコラボレーション(2001年)などで、次第にその頭角を現していきます。 
           以来、圧倒的な線の存在感が織りなす彼女の作品世界は、時代の先端で活躍するクリエイターたちから支持され、出版界はもちろんのこと、ファッションや音楽、プロダクツ、映画、舞台といったさまざまな分野でのコラボレーションが実現してきました。とりわけ、2005年に発表された中島美嘉のアルバム『MUSIC』のCDジャケットやツアープログラムの切り絵によるアートワークでは、その鮮烈なタッチが大きな話題を呼びました。 
           福井利佐の切り絵作品の特徴は、大胆な構図と描写のきめこまやかさにあります。「切り絵は古風なもの」という先入観から自らを解放するために、彼女は既存の切り絵表現が決して描いてこなかったモチーフを意識的に選んできました。そして、対象物を緻密に観察し、モチーフの生命感が際立つラインを独特な陰影の解釈によって構成することで、力強い存在感を放つグラフィックを生み出していったのです。福井利佐は、自らの制作スタンスについてこう語ります。 
          「作品の色使いやドラマチックな構図を褒めていただくことが多くあります。それは、最初から切り絵として認識されるよりも『よく観たら切り絵だった』という出会いを理想としていることとも関係していると思います」 
           彼女の作風を決定づけるのは、切り絵そのものに対する独自の方法論にあります。一般的な切り絵が曖昧なグラデーションを排除し、白と黒の平面に落とし込む「簡略化された世界観」であるのに対して、福井利佐は、デッサンのように細かい線を重ねていくことで、グラフィックに立体感を与え、リアリティを追求する美の世界を確立してきました。 
          「切り絵にはモノの質感や重量感まで表現できる無限の可能性があります。モノの本質を切り絵によって表現していきたい」 
           切り絵を通じた福井利佐の探求は、映像の世界にまで広がりました。2007年に完成した『たらちね』では、150枚にも及ぶ切り絵を制作し、15分間の短編アニメーションを実現させたのです。映像制作ではSTUDIO 4℃が協力。平面の世界で完結していた切り絵は、常識にとらわれない彼女の挑戦と世界的な評価を得る精鋭クリエイティブ集団とのコラボレーションによって、「動き」という新しい可能性を見いだしました。『たらちね』は映像と切り絵作品の両方を紹介するDVD付作品集として近日発売予定です。 
           3月14日から4月13日までの1カ月間、福井利佐にとって4年ぶり2度目となる個展『KI RI GA』が開催されます。会場は東京・浅草のギャラリー・エフ。江戸時代末の土蔵を再生したアートスペースです。本展覧会では、昨年11月に発表された初の作品集『KI RI GA』に収録された代表作を展示するとともに、短編アニメーション作品『たらちね』の本邦初上映と映像の原画として制作された切り絵作品を展示します。 
           切り絵という伝統的な技法を真摯に極めつつも、現代の感性との融合に挑み続ける福井利佐。140年の時の流れのなかで震災や空襲をくぐりぬけ、表現の場として新たな命を得た土蔵。歴史や伝統を踏まえながら、時代の空気に呼応する両者の出会いによって展覧会『KI RI GA』が誕生します。  
            協力|STUDIO 4℃/Born Digital/CHIKAR STUDIO/情報センター出版局 
            協賛|   | 
          
              
             
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        福井利佐プロフィール 
            1975年、静岡県に生まれる。中学生のときに、クラブ活動で切り絵を始める。初めての作品発表は中学2年生のときの文集の表紙。バスケットボールに熱中した高校時代を経て、多摩美術大学に入学。グラフィックデザイン専攻の課程で切り絵と再会し、その後はすべての課題を切り絵作品で提出するほど傾倒していく。卒業後、切り絵作家としての活動を開始。1999年、JACA日本ビジュアルアート展特別賞を受賞。2001年『VERSUS EXHIBITION 2001』で、イラストレーターの田辺ヒロシとコラボレーションが話題になる。以後、音楽、映画、ファッションなど、さまざまな分野のプロジェクトに参加するとともに、2004年には初めての個展を東京と札幌で開催する。2007年には切り絵による映像作品『たらちね』を完成するとともに、初の作品集『KI RI GA』(情報センター出版局)を上梓した。現在は、雑誌「週刊文春」で桐野夏生の連載小説『ポリティコン』で挿絵を発表している。 
            主なコラボレーション、参加プロジェクト 
          リーボック『And A + Reebok』(スニーカーを2型発売、欧米でも販売) 
          パナソニック『P901is』(携帯電話のカスタムジャケットをデザイン) 
          中島美嘉CD『MUSIC』(ジャケットにアートワークを提供) 
          三菱自動車『i』(コラボレーションモデル開発) 
          ユニクロ『OSAMU TEZUKA×RISA FUKUI by UNIQRO』(手塚治虫作品とのコラボレーションTシャツ4型を発売)  | 
      
      
        主な展覧会 
          1999年『JACA日本ビジュアル・アート展』  
          2001年『VERSUS EXHIBITION 2001』(渋谷パルコ/東京) 
          2003年『I'm nothing - IMAJUKU ASAMI -exhibition』(GALLERY SPEAK FOR /東京) 
          2004年『RISA FUKUI exhibition vol.1』(ROCKET/東京)『RISA FUKUI exhibition vol.1』(SOSO CAFE/札幌)『DOG walking with RISA FUKUI』(Gallery ECLECTIC/ロンドン) 
          2005年『risa fukui IID exhibition』(IID/池尻ものづくり学校)  
          2006年『第11回 NHK ハート展』(日本橋三越 他 )『biishiki_A New Japanese Aesthetic』( Esso Gallery/ニューヨーク) 
          2007年『YUMEJUYA EXHIBITION』(And A 渋谷、And A梅田)『Yi Dong(逸動)』(リヒテンシュタイン美術館/オーストリア)  
            主なテレビ出演 
          NHK『トップランナー』(2005年6月)  | 
      
    
    展示写真
    photo | natsu 
    
    
    
    