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 あなたの作品はとても繊細であるとともに、コミュニケーションにおいて人々に優しいものという印象があります。その一方で、『V jin』といった大規模なクラブイベントも提案していますね。こういったタイプの違うプロジェクトにおいて、どのようにバランスを保っているのですか?

 


 

 ほとんどは機会があるかどうかですね。チャレンジは好きですよ。『V jin』はとても楽しかったし、観客と直接つながることのできるとてもよい機会でした。このプロジェクトは巨大だからといって、決して繊細でないというわけではありません。Superficielのパートナーであるラファエルと私はこのイベントで、水泳をする人々や砂糖を被った人々、またはパリの美しい風景を眺める人々の映像を投射しました。それは、クラブイベントでは珍しい映像でしたが、それこそが私たちが依頼された内容だったのです。何か「奇妙」で、予測もしないもの、というのが依頼の内容でした。

大観衆とのコミュニケーションを試みたクラブイベント『V jin』

 このイベントで、私たちは観客に携帯メールを送ってもらうように呼びかけました。その文字をカラーエフェクトを交えながら投射したのです。典型的かもしれませんが、これは楽しいインタラクティブな体験であり、その場で観客たちは、リアルタイムのフィードバックを体験しました。暗闇に浮かぶささやかな携帯電話の光から、群衆全体に呼びかけることができる。観客はすべての人とつながっていると感じることができたでしょう。踊り狂いながらね。

Superficiel:ジョエル・ビトンが共同主宰するインタラクティブ・メディアアートのウエブサイト。

 

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LINK
『V jin』http://www.superficiel.org/index2.html